9.10.2007

カエルの住む森


Sierpeの町で生まれて初めて聞いた音。

チリン、チリンと甲高い声が空いっぱいにこだましていた。

コルコバード国立公園に隣接する宿、
その不思議なほど心地よい音がどこからともなく聞こえてきた。

コスタリカ人で宿のオーナー、カルロスに尋ねた。

「あぁ、あれはね、Tree Frog と言って、木に住むカエルの鳴き声なんだよ」

『あんなにきれいな声で鳴くんだ・・・。』
カエルの鳴き声は、ゲロッ、ゲロッ、だと思い込んでいた私にとっては、
ちょっとうれしい発見だった。



Red-eyed Tree Frog, Agalychnis callidryas
Source: Wikipedia

Tree Frogの特徴は、この丸い指先。
Tree Frog と言っても、実際に木の上に住まないカエルも多いのだが、
この足は、木の上でもペタペタと移動しやすい。
写真の、Red-eyed Tree Frog (アカメアマガエル)は、数あるTree Frog 種の一種で、中南米の熱帯雨林の象徴にもなっている。




Strawberry Poison Dart Frog, Dendrobates pumilio
Source: Wikipedia


Green and Black Poison Dart Frog, Dendrobates auratus

コスタリカには、たくさんの種類のカエルが生息している。
中でも、鮮やかな警戒色をした毒ガエル(上の2つの写真)なんかは、
あまりにカラフルでキレイなので、気持ち悪いという印象は全くない。

カエルは、自然環境のバロメーター。
きれいな水と空気、適切な気温に湿度がないと生きてゆけない。

カエルが生息できる森は、人間にも優しい。


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