10.01.2007

ジャングルの住人たち

マレーシアのタマン・ネガラ国立公園の周りを流れるTembeling川に沿うようにして、地元の人々の生活がある。観光地と日常が融合した、ちょっと独特な雰囲気。

川岸と川岸を渡す、生活に欠かせないロング・ボート。
これに乗ること約15秒、国立公園側と宿やレストランが集まる川岸を行ったりきたりすることが出来る。
このロングボート、地元の人々や観光客にとっての重要な足となっている。




川岸に立ち並ぶ、水上レストランとロングボート。
こういう景色が川沿いに何メートルも続いている。




水上レストランは地元の人々によって営まれていて、至ってシンプル。
観光客以外に、地元の人々も食べに来る。
豪華さは全くないが、開放的で地元ならではの気さくさがある。




水上レストランで食べた、イカと野菜のマリネ定食(?)。
これがびっくりするほど美味しくて、とにかく安い(150円くらい)。
イスラム教は飲酒を許さないため、イスラム系の人々が多いマレーシアでは、お酒を出さないレストランがとても多い。




タマン・ネガラのジャングル周辺にある村。
イスラムのお祈りの時間がくると、毎日、どこからともなくコーラン(イスラムの聖典)が聞こえてくる。ジャングルの自然が奏でる音とコーランの響きが重なり、なんとも神秘的。




村の家棟を抜けると、タマン・ネガラのトレッキングコースに入る。




水上レストラン側にある村、Kuala Tahan(クアラ・タハン)にあるミニマーケット。ここでは、日常用品からキャンプ用品、食料までが揃う。
現地の人々にまぎれて、観光客もちらほら。




タマン・ネガラの美容院。私はとてもここで髪を切る勇気はなかったのだけれども、長期間旅をしているバックパッカーにとってはいいかもしれない。




早朝のタマン・ネガラ。あたり一面が淡く蒼い湿った空気に包まれていた。
ジャングルの中では、早起きの鳥たちがちょうど目覚めた頃。



こんな朝早くから、子供たちは、ロングボートに乗って学校へと向かう。


地元の人々が観光業に携わり、そこから利益を生み出す仕組みは、地域活性に繋がる。外国の資本が入ると、より快適で安定したサービスが得られるので観光客にとってはいいかもしれない。しかし、地域にあまり利益が落ちないどころか、大型観光産業に伴う環境破壊や地域住民の搾取など、問題が多い。

ジャングルには、森の人、先住民たちが何世紀も前から住んでいる。
移住してきた人々も、何世代にも渡ってジャングル周辺の村々で暮らしている。

そんな彼らの生活に馴染むような旅をすることで、
その土地のことがよく見えてきて、旅が一段と味わい深いものとなる。

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